大阪瓢然

ともかくは、大阪でのことを書くべきであろう。「いいかげんに、卒業式で帰ったときのことも書けや!」、「『トップをねらえ2!』5巻観賞会はどうなってん、この (以下数文字検閲)!」なる激励の御言葉をいただきつつ、ゴールデンウィークのことを先に書くというへそ曲りさ加減である。しかし、ご安心いただきたい。自動的に『トップ2!』にリンクするように物事は運ぶのである。It's a small world である。
基本的に、寝ゴールデンウィークであった。1日あたり24時間近く寝ている日も有ったと言える。こんなことでは職場復帰が危ぶまれる。以下では、寝ている以外の時間についてのみ、記述してゆく。
4月は29日土曜日。朝の新幹線で大阪へ向かう。嬉しいことに母親が新大阪駅まで来てくれているではないか。親とはありがたいものである。このまま家に帰っても良いが、高校時代のクラブがコンテスト中である。存続の危機を危ぶまれていたクラブに新入部員も入ったらしい。これは顔見せをせねば、ということで親に洋服など荷物の一部を預け、高校へ。親とはありがたいものである。新入部員、1人かと思いきや、なんと3人。会えたのは1人だけであったが、ちゃんと「C++でゲーム作ろう」などと勧誘に余念の無い私である。
30日(日)。大学の学科の同窓会、友人数人は参加したらしい。それを知らずに、会費を払っていなかった私。当然ながら、寝ている。だが、この日は寝てばかりもいられない。3月始めに受けた合気道の昇段審査。免状、というか証状というか、何と言うのか知らないが、ともかく仰々しい紙を渡され、「これこれ段ヲ充可ス」などのように書いてある (とすると、「充可状」と呼ぶべきであろうか?)。目出度し目出度し。お祝いだー、などとチョコレートケーキを買って帰る父。親とはありがたいものである。しかし、2ヵ月ほど稽古をしていないのに、脚に筋肉痛等が来ないのは、意識して階段ばかり使用している甲斐が有ったのかも知れない。
31日。騙されてはならない。この日が有ったら、ゴールデンウィークは10連休だったのに…だったのに……だったのに………。
5月は1日。高校のクラブへ行き、残りの新部員に会い、更にはゲーム業界にひきずりこむという崇高なる任務も選択できたのであるが、結局、荷物の多さと、時間の関係で、これは断念せざるを得なかった。何故ならば、「やったー、ゴールデンウィークだー」なる元気の有るうちに、買いものを済ませておくべきだと考えたからである。いうことで、梅田である。ひさしぶりの梅田。だが、私の行った範囲で変わりは無い。純粋に買いもののみである。収穫物は以下の通り:

  • TVアンテナケーブル、1メートル及び3メートル。下と併せて@ヨドバシカメラ
  • TVアンテナケーブル2股分岐器。アンテナケーブルを分岐させてミニコンポに繋ぎ、FMラジオを聞く目論見である@ヨドバシカメラ
  • 白いノンスリーブシャツ (モンキータイム)。Sサイズ@UNITED ARROWS
  • 紫の革のタイ (モンキータイム)@UNITED ARROWS
  • 白いボストンバッグ@UNITED ARROWS
  • ついでに、白いハンカチ@UNITED ARROWS
  • DANNY KODICEK『ゲームプログラミングのための数学と物理』(isbn:4939007898) お仕事用。概観書に近いか? 基礎的な部分の補強には使えるか? @ジュンク堂
  • Christer Ericson『ゲームプログラミングのためのリアルタイム衝突判定』(isbn:493900791X) お仕事用。やはり、ここまで数学数学しているのはとても嬉しい。翻訳が全然使いものにならなかったり、証明が面倒なことを「自明」*1で済ましていたり、いかにも数学書である。ちょっとお気に入り@ジュンク堂

ちなみに、買って1ヵ月で糸がほつれだしたメンズプラザアオキのスーツは、(会社は同じだが) 他店舗、購入の証拠一切無し、という条件にも関わらず、無償で修繕してくれた。もうちょっと丈夫に…と要望を出しつつ、無償修繕は助かったと言っておく。ちなみに、スーツを持っていってくれたのは母親である。親とはありがたいものである。
3日(水)。高校のクラブのOB/OG辺りでカラオケを行ったらしいが、中学時代の友人と会える日とバッティングしてしまったため、先に話の有ったカラオケには行かず。中学時代、とは言っても、いつものメンバー、「姉御」と友人A氏である。いつものように心斎橋集合。姉御のお薦めレストラン (割高;今回は中華) に行き、最後はLondon Tea Room*2で締めるというのも同じ。いつもと少々違ったのは、アメリカ村近辺、具体的にはビッグステップまで繰り出したことか。A氏は初めてだったらしい。私の取り敢えずの目標はサングラス。昨年、ホノルル空港でお気に入りを落としたので、大至急代わりが欲しいのである。心斎橋そごうを一巡り*3してから、ビッグステップのSHIPSUNITED ARROWSへ。…高いよ! いや、この値段にも慣れるべき日が来るのであろう。しかし、そこまで気に入ったものもなし。仕方がないので、大阪市営地下鉄御堂筋線心斎橋駅北口から徒歩数十秒、クリスタ長堀内、恐らく唯一のメンズファッションショップであるBOYCOTT*4で、次点の黒サングラス。
4日(木)。お土産を買いにゆく。母親を説き臥せて、何故か連れてゆく。適当にデパートをうろうろするのも楽しいではないか、というそれだけの理由なのであるが。しかし、そのようなことをしている所為で、また購買欲が出てきてしまい、結局、Paul Smithの白地にカラフルな半袖シャツを買ってしまう。ああ、赤字が目に浮かぶ。
積読は少しだけ消化。『SFマガジン』4月号のグレッグ・イーガンプランク・ダイヴ』(原題: The Planck Dive) は読了。『MEN'S NON-NO』も最新号をやっと。そして『数理科学』4月号も半分程度。『SFマガジン』であるが、オールタイムSFランキングのようなものをしており、その順位を見てみた。日本の長編では小松左京『果しなき流れの果に』(isbn:489456369X 等) がまだ積読である。読もう。海外短篇では、『新世紀エヴァンゲリオン』最終話仮サブタイトルで有名な、ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアたったひとつの冴えたやりかた』(isbn:4150107394) が上位に。やはり買うべきか。しかし、100ページ以上有るのだよなあ、短篇とは言え。嬉しいのは、テッド・チャンあなたの人生の物語』(isbn:4150114587) が入っていること。そう、最小作用の原理なのだよ! そして、こう繋がる。もう1ヵ月以上経っているので、この程度のネタバレは構わないであろう。『トップ2!』である。最終話サブタイトル。「あなたの人生の物語」。あの感動が、よみがえってくる。
大体このような連休であった。実は、家にはネット環境がない。ケーブルテレビは有るが、ラジオも聞ける環境に無いし、好きな本もない。ある意味、少し現世から隔絶された感すら有る。精神的には良かったのであろうが、「うわあ、『げんしけん』読みたい!」とか「うわあ、栗林みな実のCD聞きたい!」などという衝動を抑えるのも難しかった。何故買いものをわざわざ大阪でするのか。切角の連休を有効活用するためである。普通の土日に一々渋谷なりなんなりに出かけるのも、時間の浪費なのだ。
他に、買いたい本としては、

であろうか。

*1:という言葉は使っていないが

*2:惜しむらくは、東京にはLondon Tea Roomは無い、ということであろう。美味しいでよー

*3:売り切れていたが、姉御とA氏は「ポテトチップチョコレート」なぞが欲しかったそうな

*4:ああ、BOYCOTTもワールドだったのねー、とそのとき知る