敬語

敬語は難しい。当然である、などというのは簡単で、本当に難しいのである。私も当然ながら、小学生時分より、丁寧語、尊敬語、謙譲語の違い程度は分かっていたし、学校や各種書物で、これらの違いは、これでもかというほど見聞きしてきた。語彙も、成長と共に増えてきた。テストをされれば、それなりの成績は取れると思う。しかしである。実際に使ってみるのとは大違いなのだ。(もちろん、所謂「社会人」の皆さんには笑止千万な話であろうが) 相手の行動に何度謙譲語を使ってしまったことか。
さて、問題はここからである。学校では当然ながら敬語について学ぶ。しかし、学校で教えてくれるのは、何故か「尊敬語と謙譲語がありますよー、こう違いますよー」程度で、また、少なくない書物も同程度の説明で済ませている。日本語という言語の、著しく重要な役割を担っているこれらの語が、この程度の扱いではいけない、と感じている次第である。今まで、日本の日本語 (所謂「国語」) 教育の不足点は以下の1と2であると考えていたが、3も追加する。是非、カリキュラム、教え方を再考して頂きたい。

  1. 論理的な文章の書き方、及び文章の論理的な書き方
  2. 論理的な文章の読み方、及び文章の論理的な読み方
  3. 尊敬語、謙譲語の使用法