ワンダと巨像

クリアしました。ここしばらくやってたので。ちょっと前のゲームなので、ネタバレしまくりな雰囲気でいきます。

ラスボスは強かった。難しかった。
地上では、最後の壁の直前が、微妙に遠くて、タイミングが少しずれただけで後ろに飛ばされる。
なんとか上っても、3回に1回しか左腕を上れない。右手までいけるのはさらに2回に1回。何時間かかっても、左肩に行くのに気がつかない。さらには、右手に飛び乗ったと思っても、変なところにつかまってしまって、握力がなくなるのを待つしかないとか、カメラをうまく操作しないと、そもそも手を上りにくすぎるとか。大変だった。
個人的にはいくらか拍子抜けの感があったのが残念。強いのは確かだが、ワンダの「巨像っぽさ」ってのが十分出ていたのかな? と思う。「強い」だけという「プレイヤーを困らせるための存在」に成ってしまっている。ワンダってのは、防空壕に隠れるゲームじゃなくて、躍動感ある体を上るゲームだ。ラスボスだからこそ、その世界観に合った、王道な敵を出してほしい。
PS2であれを動かすのは無理…というのは確かかもしれないので強くは言えないが。

それはそうと、あのエンディングは大変気に入った。スピンオフ作品を見て初めて理解できるとも聞くが、ゲーム単体でいうと、消化不良の間も大きい (ICO をやればいいとも聞いた)。だが、「ゲームのエンディング」として、あれほどいいものはなかなかない。
「ゲームとして」というと、「たかがゲーム」と聞こえてしまいがちだが、そういうことではない。大切なのは、あのエンディングは「操作できる」ということだ。操作を通じた一体感というのが、ゲーム、特にワンダのような、ストーリー等をシンプルに押さえたゲーム性重視の作品ではポイントになる。だからゲームは強い。であれば、エンディングも操作できるべきだというが自然な流れだ。操作できて初めて、「ゲームのエンディング」となるといって過言ではない。
あたしは指がつりそうになるほど、10分間連続ジャンプでホールの中を逃げていたよ。でも見えない壁に阻まれてしまった…。それができるのが、「ゲームのエンディング」だと思うんだよ。