「東京は何でもありの街だから」

某人から発せられたこの言葉が身に浸みた一日であった。
昼ごろから渋谷へ出かける。仕事が始まると行ける機会も格段に減るであろうから、今のうちに、である。行きがけに、メンズプラザアオキでスーツ等の価格調査。この時期だけあって、安い。この情報を元に、百貨店の商品券を有効活用するのが一つの目的である。まず、東急百貨店東横店。続いて、西武百貨店。紳士服売り場を一通り巡回する。結果、靴は百貨店で買ってもそれほど値段に大きな差は無いことが分かる。買った靴は…。またリーガル (@西武) かい。しかし、百貨店基準では、リーガルも安い方なんだなあ、と実感。鞄も西武あたりで買って良さそうである。しかし、とりあえずは手持ちのものでいってみて、まわりの様子を見てから買おう。
今、欲しいものと言えば、白系統のジャケットである。カジュアル用の鞄も含め、価格調査にUnited ArrowsとMUSEUM for SHIPSへ。キャップはSHIPSが良さげ。鞄はUnited Arrowsかな。ここでジャケットも買って良かったのであるが、少々、野望があった。『MEN'S NON-NO』4月号で特集されていた、2月10日オープンの FACTOTUM のオンリーショップである。最近の私のトレンド、U2にインスピレーションを受けているという、今期のコレクション。しかも、キーワードは「ホワイト・フラッグ」。行くしかあるまい。渋谷駅の反対側から、さくら通りをとおって、代官山方面へ。おお。東京で坂道を登るのは、もしかして始めてか。さくら通りは、枝先はともかくとして、満開に近い桜。とても気持ちよい。結果、大幅に予算オーバーしながらも、薄いベージュのジャケットを買ってきた。
では、何が「東京は何でもあり」なのか。私は以前から興味のあるファッションスタイルがある。男のスカートファッションである。なんとか、カッコいい着方は無いものかと考えを巡らしてきた。しかし、私の目が節穴でなければ、渋谷で数人目撃した。いずれも、ジーンズの上に膝上程度のスカートである。しかも、カッコいい。現在の私のファッションスタイルには俄に応用できないが、参考にはなった。このために、道ゆく人の脚ばかり見ている怪しい男に私が変身していたことは、ここだけの秘密である。