ブラックジャックによろしく

佐藤秀峰ブラックジャックによろしく』12 (isbn:4063724654)、13巻 (isbn:4063724883) 読了。合言葉は YES。肯定。とても良い感想が (旧)精神科医の視点で選ぶ素敵な音楽について にある。つまりは、そういうことである。
『ブラよろ』は、その内容に賛成であろうが反対であろうが、メジャーなストーリーマンガの世界に、ここまでストレートなジャーナリズムを持ちこんだという点で、とても評価すべき作品だと考えている。確かに、取材が足りない部分、誇張している部分などいろいろ言われてる。それを認めた上でも、やはり『ブラよろ』は大切な方向性を示してくれている。「良作」と呼んで良かろうと思う。どこかで読んだ批判に対して、私の意見を:

  • 悪い面ばかり描いている…それがジャーナリズム/作品と言うものである。もちろん、良い面を描くのもよかろうが、悪い面に焦点を当てるのは、ジャーナリズム/作品として、全く健全である。
  • 医者ならば誰でも分かっていること、いまさら描く必要は無い…であれば、このマンガは医者のためのマンガではないのであろう。医者は分かっているかも知れないが、そうでない人は分かっていないのである。

しかし、またやってしまったようである。参考:ブラよろ - rna fragments抗癌剤の件でもそうであったが、せっかくの良作が、このような理由で、例えば打ち切りになってしまったとすれば、あまりに勿体無い。特にこのような作品を描く場合は、細心の注意を払って頂きたい。
さて、ところでこれで『ブラよろ』は終わりなのであろうか? 現在、休載状態という噂も聞いたが、定かでない。教えて、偉い人!