ほーむぺーじ、はっかー、確信犯、そしておたく

「ホームページ」という言い方が正しいか、などという議論だか、口喧嘩だかが良く見られる。私のスタンスは以下のよう:「ホームページ」という言葉は自分からは使わない。他人が使っている場合は放っておく。「ホームページ」の事を言うときは、意味によって「Webペイジ」*1または「Webサイト」と言う。ブラウザの「ホームページ設定」で設定される方の「ホームページ」は、「ブラウザのホーム」などと曖昧に言うしか、言葉を知らない。これが、適当に出来た新語なら、私も新しいもの好きなので、どんどん使うところだが、「ホームページ」は現在も、少なくとも上記の2つ、または3つ以上の意味で使われており、誤解を招きやすい。故に自分からは使わない。他の人が使っていて、意味が分かりかねるときは質問する。唯一の例外は、「ホームページ」と言わないと意味が伝わらないと考えられる相手である。これは当然であろう。暇なときは、無自覚に「ホームページ」を使っている人に語源や、混乱の元を教える。知識は必要だと考えるからだ。その上で、言葉をどのように使うかはその人に任せる。反対に、この「教える」という行為にすら、文句をつけられてしまうことが有るのは解せないが。
ハッカー」「ハッキング」「ハック」に関しても同様。現在、圧倒的多数に悪い意味で使われているが、しかし純粋に凄い能力を持つコンピュータ使用者 (特にプログラマ) やその行為を指す意味で使われるコミュニティも、少なくは無い。「クラッカー」「クラック」等は浸透しているかどうか、はかりかねるので、私は、CNNで使われていた「サイバーアタッカー」「アタック」などの単語を使っている。もちろん、相手に伝わらないと思った場合は「ハッカー」と言う。
これは、私が「確信犯」という言葉を使わないのと同じ理由である。「確信犯」の本来の意味は「自分が正しいと信じて行う犯罪」であるが、圧倒的に「悪いと分かっていて行う犯罪(者)」という意味で使われている。これでは、どちらの意味か分からず、混乱の元、誤解の元である。だから、私は「確信犯」という言葉を使わない。
しかし、考えてみれば「オタク」という言葉も、「BSマンガ夜話」で岡田斗司夫氏が主張した定義*2を採用するのでない限り、非常に曖昧である。私は自分をオタクだと自称しているが、本当であろうか? 「オタクっぽいもの」から順に見て行こう。
アニメ。『トップをねらえ!』、エヴァ映画版、『トップをねらえ2!』…。収集癖というものがあまり無いし、そこまで詳しくなろうという欲求も少ない。これらに関しては「ファン」止まりである。
マンガ。宮崎駿風の谷のナウシカ』。やはり、「オタク」は自称できない。「ファン」である。
ゲーム。コンシューマ、アーケード、PC共に、全然である。コンシューマのハードはセガばかりだが、それだけでは「オタク」とはならない。だいたい、下手である。
メディア問わず好き、というと「攻殻機動隊」。でもやはり「ファン」止まりである。
パソコン他。ハードに疎いので全般には失格であろう。ただ、「プログラミングオタク」なら、自称できるかも知れない。また、「(人工)言語オタク」も入っていると言えよう。エスペラント然り、Lojban (ロジュバン;論理的言語) 然り。ただ、ここで言っている「オタク」とは若干方向性が違う気もする。
結局、私は何がオタクなのかと言うと、難しいところである。オタクの友人から「君はオタクじゃない」と言い切られたことが有るほどなのだから。ただ、細かいところをつついて、ほじくり返して、サブカルチャーに染まってゆく、そういうところを全体的に見て、「○○オタク」ではなく、純然たる「オタク」的人物という意味で、「オタク」を自称していると言おうか。だから、私が「オタク」なのかどうか、私は分からないでいる。
PCのディスプレイの前には、「gblogに書くこと」のメモが山積みである。しかし、夜も遅い。そろそろお開き。

*1:page の事を「ペイジ」、mail の事を「メイル」と書くからには、home は「ホウム」と書くべきであろうが、これは慣れの問題である。矛盾していて申し訳ない。少なくとも「ホームペイジ」というごちゃ混ぜな使い方はしないので、ご容赦を

*2:下ネタなので割愛。生放送だからこそ、NHKで出来た芸当である