The Melancholy of Haruhi Suzumiya に見るアングラとの付き合い方

において、

色々な意味で型破りの広報展開が続けられている北米展開を開始したアニメ版『涼宮ハルヒの憂鬱

と書かれている、北米版ハルヒ『The Melancholy of Haruhi Suzumiya』(TMHS) の公式サイトASOS Brigade。画面右側の現在のアンケート項目は

Do you buy the Haruhi videos?

だ。最初のほうは

・I purchased the legal R1 DVDs from North America and support her fully!
・I bought the R2 DVDs from Japan and only the R2!

という、少なくともヲタ的には正しい選択肢が並んでいる。しかし下のほうには

・I downloaded fansubs and WILL buy the DVD eventually
・I downloaded fansubs and WILL NEVER buy the DVD

との項目。fansub 前提なのも面白い*1が、このように両方ならべているのは、「ニコニコ市場」のような意図なのかな…と思える。
別にそこまでの意図が無くても、日本でこんな状態になっていることを考えると、雲泥の差の対応、という感じだ。

ともかく、この流れに対しては、私は大いに反対していると言いたい。ユーザー側の意見としては

をどうぞ。
権利者に対して直接不利益となるものに対する対策をするのは理解できる。しかしながら、このあたりの権利者はまず、現状を認知するところからはじめるべきではないか。
「ビジネスの立場からしかものを見ていない」とは良く聞くが、そもそもビジネスとしても問題がある。現在、そしてこれからのトレンドを将来的にも有効活用せず、「不利益だから禁止」というのは「出来るビジネスマン」の姿勢ですらない。これはビジネスの立場ではなく、「既得権益者の立場」だ。
これが日本の映像・音楽産業の現状ならば嘆かわしいことこの上ない。ハルヒ北米版サイトのアンケートくらいの現状認識能力は身につけていただきたい。

*1:公式リリースまでの現状では当然だが